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サービスサイトとコーポレートサイトを分けべき?基準や役割の違いを解説

当メディアはコンテンツにこだわるサイト制作が得意な合同会社LIBERAが運営しています。

『サービスサイト』と『コーポレートサイト』を分けるべきかは、事業者にとってとても悩ましい問題です。

  • 分ける基準がわからない…

こんな方も多いのではないでしょうか?

サービスサイトとコーポレートは一般的に目的が違います。ただ、事業によって例外も多く、簡単には分けるべきか判断できません。

この記事では、サービスサイトとコーポレートそれぞれの特徴や目的分けるべきかの判断方法を解説します。事例なども紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

サービスサイトとコーポレートサイトの違い

サービスサイトとコーポレートサイトは、主に目的が違います。それに伴い、ターゲットやコンテンツなど、下記のような違いがあります。

サービスサイトコーポレートサイト
目的
  • 商品・サービスの紹介
  • 購入やお問い合わせ
  • 企業の紹介
  • 信頼性を高める
ターゲット
  • 情報収集段階の顧客
  • 検討段階の顧客
  • 既存顧客
  • 顧客・取引先
  • 株主・投資家
  • 求職者
コンテンツ例
  • 特徴
  • サービス紹介(機能紹介)
  • プラン・価格
  • 導入事例(お客様の声)
  • セミナー・イベント
  • 会社情報
  • お役立ち情報
  • お問い合わせ / 資料請求
  • 会社情報
  • 私たちについて
  • 運営サービス紹介
  • お知らせ
  • ブログ
  • 採用情報
  • IR情報
  • お問い合わせ
運営・管理部門
  • サービス専門の広報
  • マーケター
  • 営業
  • 広報
  • 人事
  • 総務

※ この表は横スクロールできる場合があります。

サービスサイト

サービス/商品の紹介に特化したサイト

コーポレートサイト

会社の紹介に特化したサイト

サービスサイトの例

サービスの種類は無数にあるため、そのサービスを紹介するサービスサイトも様々な種類があります。ここでは、具体的な例を紹介します。

カタログ的な役割のサービスサイト

画像の説明。

ヘルメットブランドSHOEIのサービスサイトです。

メインの目的は、販売店でSHOEIのヘルメットを購入してもらうことだと思われます。サイト上では、商品のスペックなどがわかるようになっています。

こんなコンテンツがあります!

  • 商品情報
  • マニュアル
  • 品質について
  • 販売店情報

使い方や詳細を紹介するためのサービスサイト

画像の説明。

アレルギー専用鼻炎薬 アレグラのサービスサイトです。

ユーザーサポートページ的な側面もあるサービスサイトです。

こんなコンテンツがあります!

  • 商品について
  • 購入方法
  • 飲み方
  • 花粉症対策

お申し込みを目的とするサービスサイト

画像の説明。

弊社で運営している、現役エンジニアによるメンタリングサービス Hello Mentorのサービスサイトです。

検討段階の方に情報を提供し、無料相談をゴールにしています。

こんなコンテンツがあります!

  • 特徴
  • プラン・料金
  • お客様の声
  • ご利用までの流れ

アプリのダウンロードを促すサービスサイト

画像の説明。

子どもの写真、動画を共有・整理アプリ みてねのサービスサイトです。

サービスを知ってもらって、ダウンロードしてもらうことがメインの目的だと思われます。

こんなコンテンツがあります!

  • サービス内容
  • 創業ストーリー
  • コラム
  • ヘルプ

コーポレートサイトの例

会社の規模や事業によって、コーポレートサイトの規模が変わってきます。規模別に具体例を紹介します。

シングルページ

画像の説明。

ROLLCAKE株式会社は、自社サービス(C向けアプリ)を開発・運営をしている会社です。1ページだけのシンプルなサイトになっています。

ほとんど採用目的のサイトのように感じます。C向けアプリの場合、コーポレートサイトを見られる機会が少ないので、合理的な判断だと感じました。

こんなコンテンツがあります!

  • サービスについて
  • 開発について
  • メンバー
  • 採用情報
  • ・・・

小規模なサイト

画像の説明。

弊社(合同会社LIBERA)のコーポレートサイトです。

開発・制作などのクライアントワークと自社サービスの開発・運営をしていますが、コーポーレートサイトでは、クライアントワークの顧客をメインターゲットにしています。

こんなコンテンツがあります!

  • 特徴
  • サービス
  • 実績
  • 会社情報
  • ・・・

中規模なサイト

画像の説明。

キーエンスのコーポレートサイトです。

同じドメインで、下記のような使い分けをしています。

コーポレートサイトのコンテンツは、IR情報やサステナビリティのページがあったりと、いわゆる上場企業のサイトといった感じになっています。

こんなコンテンツがあります!

  • About Us(会社について)
  • Business(事業について)
  • Financial Info(IR情報)
  • サステナビリティ
  • 採用情報
  • ・・・

大規模なサイト

画像の説明。

アクセンチュアのコーポレートサイトです。

ヘッダーやフッターのリンクの数は少ないですが、下層にたくさんのページがあります。コーポレートサイト兼サービスサイトのような役割のサイトになっています。

こんなコンテンツがあります!

  • サービス
  • 会社情報
  • 採用情報

サービスサイトとコーポレートサイトを分けるメリット・デメリット

サービスサイトとコーポレートサイトを分けるメリット・デメリットを紹介します。

分けるメリット

分けるメリットは、下記の2つです。

分けるメリット

  • 専門的なサイトになる
  • 運用がしやすい

専門的なサイトになる

サイトのターゲットは明確にした方が、わかりやすく専門的なサイトになります。

複数事業を展開している or 展開予定の場合は特に、下記のような役割で分けると、より分かりやすいサイトになります。

  • コーポレートサイトは会社の紹介をする
  • 各サービスはそれぞれサイトを用意して運営する

運用がしやすい

サービスサイトとコーポレートサイトは、管理部門が違う場合もあります。

サイトの管理画面含め、別々になっていると、シンプルで運用しやすくなります。ただし、更新を頻繁にするようなサイトでなければ、大きなメリットではないかもしれません。

分けるデメリット

分けるデメリットは、下記の2つです。

分けるデメリット

  • 制作・運用に時間と費用がかかる
  • Googleからの評価が分散することがある(SEO的にマイナス)

制作・運用に時間と費用がかかる

サイトを分ける場合は、デザインも別々に作ることがほとんどです。そうなると、制作に時間も費用もかかってきます。

また、ドメインも分けた場合、2つのサイトに対してメンテナンス・アップデート・セキュリティ対策も必要になることもあるので、運用工数も増えます。

画像の説明。

ほとんどの企業にとって、『時間と費用をかけてでも分けるべきか?』が重要な論点になってきます。

Googleからの評価が分散することがある(SEO的にマイナス)

Googleはドメイン単位でサイトを評価しています。

もし運営しているサービスが、すべて同じ業界の場合、ドメインを分けずに運営することで、Googleからの評価を1つのドメインに集約することができます。

例えば、下記の事業をやっている場合、大きなカテゴリで言えば、BtoBの受託ビジネスになります。

  • webサイト制作
  • システム開発
  • SEO対策
  • マーケティング支援
  • コンテンツ制作・ライティング

この場合、1つのドメインを使い、下層ページに各サービスの紹介ページを作ると良いです。下記の表が例です。

webサイト制作
  • 〇〇.com/website-production
アプリケーション開発
  • 〇〇.com/application-development

※ この表は横スクロールできる場合があります。

画像の説明。

ドメインさえ変えなければ良いので、デザインはまるっきり変えてもOKです!また、運営しているサービスが、すべて同じ業界であることが前提です!

ただし…ドメインも分けた方が、顧客にとって分かりやすいのであれば、分ける選択もありです。

サービスサイトとコーポレートサイトを分ける基準は?

サービスサイトとコーポレートサイトを分ける基準を紹介します。

分けた方が良いケース

分けた方が良い代表的なケースが、下記の2つです。

分けた方が良いケース

  • 業界やターゲットが違う複数サービスを運営している
  • マーケティングに力を入れたい

業界やターゲットが違う複数サービスを運営している

業界やターゲットが違う複数サービスを運営している場合、サイトを分けないと、ユーザーの混乱を招きます。

ターゲットが欲しい情報や好むデザインも変わってくるので、サービスごとに独立したサイトをもったほう良いです。

SEO的にも専門性があるサイトの方が有利です。基本的に、テーマは絞った方がGoogleからの評価が高くなります。

サイバーエージェントやDeNAは、複数事業を展開しているので、コーポレートとそれぞれの事業のサイトがあります。

マーケティングに力を入れたい

一概には言えませんが、マーケティングに力を入れたい場合、サービスサイトは独立させて、ターゲットに刺さるサイト構成にした方が良いです。

コーポレート兼サービスサイトの場合、下記のようなターゲットが想定されます。

  • 投資家
  • 求職者
  • サービスを使う顧客

ターゲットが複数いると、特定のユーザーに刺さりにくいサイトになってしまいます。

画像の説明。

とはいえ、例外も複数あるので、まずはプロに相談するのがおすすめです!お気軽に無料相談へお越しください!

分けなくても良いケース

分けなくても良いケースは、下記の3つです。

分けなくても良いケース

  • 時間と予算を割けない
  • 会社で扱っているサービスが全て同じ業界
  • 分けるほどの規模感ではない

時間と予算を割けない

時間と予算をかけられない場合、必然的にサイトを分ける選択肢はなくなります。

また、サービス開始したばかりのフェーズでは、サービスサイトは作らずにLPを使って検証などでも十分な場合もあります。

会社で扱っているサービスが全て同じ業界

BtoBサービスを運営している場合、コーポレートサイト兼サービスサイトにするケースも多いです。下記のサイトはその事例です。

分けるほどの規模感ではない

サービスサイトにして、情報提供するほどでもない場合、下記のような方法で十分です。

  • コーポレートサイト内で紹介する
  • サービス紹介用のLPを作る

具体的な事例

弊社のコーポレートサイトの事例を紹介します。

弊社では、下記のサービスを展開しています。

弊社のサービス

  • Webサイト制作やアプリケーション開発(クライアントワーク/BtoB)
  • コーディングの学習教材販売(自社サービス/BtoC)
  • 現役エンジニアによるメンタリングサービス(自社サービス/BtoC)
  • 小説の執筆ツール(自社サービス/BtoC)

それぞれターゲットが違うため、全て別々にしています。ただし、コーポレートサイトをクライアントワークのサービスサイトのような位置付けにしています。

サービスサイトとコーポレートサイトを分ける場合のドメインとGoogleからの評価

分ける場合のドメインは、下記の3パターンになります。

ケース具体例
別ドメインにする
  • コーポレートサイト:〇〇.com
  • サービスサイト:××.com
サブドメインを使う
  • コーポレートサイト:corp.〇〇.com
  • サービスサイト:〇〇.com
サブディレクトリを使う
  • コーポレートサイト:〇〇.com
  • サービスサイト:〇〇.com/××

※ この表は横スクロールできる場合があります。

別ドメインにする場合

  • Googleからの評価はそれぞれのドメインで独立している
  • 片方のドメインの評価が上がったからといって、もう片方の評価も連動して上がることはないです。

サブドメインを使う場合

  • サブドメイン(corp.〇〇.com)で本ドメイン(〇〇.com)の評価を少し引き継ぐ
  • ※ 少しと曖昧な表現をしているのは、サブディレクトリにした方が評価をしっかり引き継ぐ可能性が高いと言われているからです。

サブディレクトリを使う場合

  • サブディレクトリ(〇〇.com/××)でも本ドメイン(〇〇.com)の評価を引き継ぐ

このメディアを、サブディレクトリで運営している理由は、本ドメイン( https://libera-inc.co.jp/ )の評価を引き継ぎたいからです。

画像の説明。

例外もあるので、場合分けして説明するのは難しいのですが、サイトの状況を見せてもらい、ヒアリングもさせていただければ、何がベストかすぐに答えられます!

無料相談はこちら

コーポレートサイトからサービスサイトへ誘導する方法

コーポレートサイトには、特別な理由がない限り、サービスサイトへのリンクを入れます。最低限、サービスページとフッターに入れると良いです。

サービスサイトでリンクとともに紹介する例

画像の説明。

参考:プロダクト|株式会社SmartHR

コーポレートサイト内のサービス紹介ページ(〇〇.com/service)で、運営サービスをリンクとともに紹介するのが一般的です。SmartHRさんもそのような形を取っています。

フッターにリンクを入れる例

画像の説明。

参考:合同会社LIBERA

弊社のコーポレートサイトの事例です。運営サービスが少ないので、フッターにリンク付きのロゴ載せています。

フッターにリンクを入れる例

画像の説明。

参考:ランサーズ株式会社コーポレートサイト (Lancers,Inc.)

ランサーズさんのフッターの『事業内容』にあるリンクは、すべて別ドメインで運営しているサービスになります。

参考にしたいサービスサイトの事例10選

BtoBとBtoCに分けて、参考にしたいサービスサイトの事例を紹介します。

参考にしたいBtoBサービスサイト6選

株式会社キーエンス

画像の説明。

参考:株式会社キーエンス

測定器、研究・開発用解析機器などを扱っている会社です。取り扱う商品が多種多様であるため、検索しやすさを特に意識して作られています。

Chatwork株式会社

画像の説明。

参考:Chatwork株式会社

中小企業向けのビジネスチャットサービスを展開する会社です。機能 / 料金 / 活用方法 / 導入事例などのページがある、いわゆるSaaS系のサービスでよくある構成になっています。

株式会社カオナビ

画像の説明。

参考:株式会社カオナビ

人材管理業務を効率化するシステムを提供する会社です。前述したChatworkと同様に、SaaS系のサービスでよくある構成になっています。

メールワイズ

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参考:メールワイズ

メール対応を一元管理して効率化できるサービスです。BtoBに強い有名制作会社のベイジさんが作ったサイトになります。情報量が多いですが、わかりやすい導線になっています。

株式会社才流(サイル)

画像の説明。

参考:株式会社才流(サイル)

BtoBマーケティング支援をしている会社です。記事型コンテンツ / セミナー / お役立ち資料 / メルマガなど、コンテンツ配信を積極的に行っている会社です。

ヘッドレスCMS「Newt」

画像の説明。

参考:ヘッドレスCMS「Newt」

日本製のヘッドレスCMSのサービスサイトです。特徴的なイラストを使用するなど、見やすさは損なわずに独自の世界観を出しています。Newtは管理画面もとても見やすく、デザイナーが優秀だと感じます。

参考にしたいBtoCサービスサイト4選

chocoZAP(チョコザップ)

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参考:chocoZAP(チョコザップ)

凄い勢いで店舗を伸ばしているライト層向けのジムです。ターゲットが主婦や今まであまり運動経験がない方なので、使う写真もターゲットに合わせています。(一般的なジムで使われるようなマッチョの写真は出てきません)

店舗ビジネスなので、位置情報を利用した検索なども導入されています。

ゴリラクリニック

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参考:ゴリラクリニック

メンズ向けの脱毛クリニックです。脱毛などの競合が多いジャンルでは、大手はかなりお金をかけてサイト制作をしているので、参考になるサイトが多いです。メンズリゼもコンテンツやイラストなど、すごくこだわっています。

クリニックは、ビフォーアフターのようなコンテンツが特に重要です。

ベルリッツジャパン株式会社

画像の説明。

参考:ベルリッツジャパン株式会社

幅広い年齢層やシチュエーション(ビシネスや日常会話など)を対象にした英会話教室です。ターゲットが複数いるため、サイトのファーストビュー(開いて最初に見える領域)で、『〇〇向けの××プログラム』を検索できるようになっています。

ライフネット生命保険株式会社

画像の説明。

参考:ライフネット生命保険株式会社

インターネットを主な販売チャンネルとする生命保険会社です。複雑な商品なので、選び方や診断コンテンツを用意しています。

人材紹介などの業界でも、選び方や診断コンテンツは有効です。

成果の出るサービスサイトにするには?

サービスサイトでは、下記が重要になってきます。

  • 顧客が知りたいことを網羅する&わかりやすい導線にする
  • 他社との違いや自社の強みをアピールする
  • 信頼してもらえるようなデザインやコンテンツにする
  • 成約を促す工夫や対策をする
  • 適切なターゲット設定とそのターゲットに向けたコンテンツを用意する

上記のことを考え、構成・コンテンツにこだわることが、成功への鍵です。

重要なポイント

顧客は、デザインが好みだからといって、その企業やサービスを好きになることはありません。1番重要なのは、コンテンツだということを念頭に方針を考えるべきです。

弊社は、コンテンツにこだわったサイト制作を強みにしています。

  • サービスサイトを制作すべきか検討中の企業様
  • サービスサイトを制作予定の企業様

ぜひ、まずは無料相談へお越しください。無料相談では、ヒアリングとその場でアドバイスが可能です。

弊社の制作実績(公開できる一部)

この記事を書いた人

杉山 岳 合同会社LIBERA 代表

業界歴13年目。今まで200サイト以上のサイト制作に関わってきました。メディア運営歴も長く、SEOを意識したサイト設計や顧客視点でのコンテンツ制作が得意。売上に貢献するサイトを作ります!

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